野澤 和弘
植草学園大学 副学長
1983年毎日新聞入社。社会部でいじめ、ひきこもり、児童虐待などを担当。夕刊編集部長、論説委員を経て2020年4月より現職。障害者差別解消法の原案作成に携わったほか、社会保障審議会障害者部会委員、上智大学非常勤講師、植草学園大学発達支援教育学科教授などを歴任。
本来、福祉とは、人の暮らしや人生に寄り添い、その人らしい生き方を支える営みです。制度上の基準を満たすことだけではなく、その人にとっての「幸せ」や「安心」を共に考え、暮らし全体を支える姿勢が求められます。
昨年、私たちは「本物の福祉とは何か」を問い直すところから始めました。サービスの担い手が増え、支援を受けられる人が広がる一方で、支援が画一化・形骸化していく現実に、危機感を共有した一年でもありました。
そして今年、問いはもう一歩先へ進みます。本物の福祉が目指す「あるべき未来」とは、どのような姿なのか。それは理念だけでは描けません。育ちから暮らし、働くこと、そして人生の終わりまで——各ライフステージの現場で本物の福祉を体現してきた登壇者の実践から、その手がかりを探ります。
SPEAKERS
植草学園大学 副学長
1983年毎日新聞入社。社会部でいじめ、ひきこもり、児童虐待などを担当。夕刊編集部長、論説委員を経て2020年4月より現職。障害者差別解消法の原案作成に携わったほか、社会保障審議会障害者部会委員、上智大学非常勤講師、植草学園大学発達支援教育学科教授などを歴任。
独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 理事長
1982年 民間福祉団体「このみ」設立に参画し翌年代表に就任。障害児の一時預かりを年中無休で行うなど先駆的な取り組みを開始。2004年より「のぞみの園」にて重度知的障害者の地域生活移行を推進し、日本発達障害連盟常務理事、内閣府障害者制度改革推進会議政策委員などを歴任。現場と制度の両面に深く関わり続ける。
社会福祉法人南高愛隣会 理事長
父である田島良昭前理事長と共に幼少期に入所授産施設「雲仙愛隣牧場」に住み込む。共に生活を送る施設利用者との関わりから精神科医療の道を志す。2011年より諫早市にて医療と福祉の連携により、地域での精神障がい者の生活を支えるACT(Assertive Community Treatment)に取り組む。
一般社団法人 全国児童発達支援協議会 理事
筑波大学大学院修士課程教育研究科卒業後、福井県総合福祉相談所、厚生労働省・障害児支援専門官、都内2ヶ所の児童支援センター長を経て、現在はフリーランスとして活躍中。こども家庭庁こども家庭審議会部会および検討会委員も務める。
社会福祉法人みんなでいきる 常務理事
新潟県出身。市役所勤務時代、地元に障害のある子どもへ余暇支援を提供するサービスがないことを知り「NPO法人りとるらいふ」を設立。その後社会福祉法人化、法人合併を経て「社会福祉法人みんなでいきる」副理事長。2017年に厚生労働省虐待防止専門官・障害福祉専門官として勤務。2020年に「みんなでいきる」復帰、2025年7月より現職。
全国手をつなぐ育成会連合会 常務理事
平成7年に平塚市役所へ入庁。8年間障害福祉担当部署に勤務した後、県庁、内閣府へ出向(障害者施策担当・障害者制度改革担当室)。(公社)日本発達障害連盟常務理事、内閣府障害者差別解消法全国自治体研修講師、厚生労働省障害児通所支援の在り方に関する検討会委員を務める。
社会福祉法人フラット 理事長
教育実習を機に福祉の道へ進み、24歳でNPO法人フラットを設立、2016年に社会福祉法人フラットを設立。厚生労働省の障害者虐待防止権利擁護指導者養成研修講師を務めるほか、各種推進事業や研究事業の委員、アドバイザーとして活動。並行して、日本社会事業大学専門職大学院で福祉の組織作りに関する講師も務める。
OVERVIEW
(東京都千代田区神田美土代町7住友不動産神田ビル2・3F)
またはオンライン第一部 本編(各種講演)|9:30 – 18:30(入退場自由)
第二部 講師陣を囲むディナーセッション|19:00 – 21:00
障害児・者の支援にかかわるすべての方
※福祉サービス従事者、行政・医療・学校職員・関係者、保護者、当事者、福祉に興味関心のある学生など
会場またはオンライン、どちらかを選択
会場チケット 8,000 円
オンラインチケット 8,000 円
講師陣を囲むディナーセッション 10,000 円
下記サイト(peatix)よりお申し込みください。
参加申し込みはこちらACCESS
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町7 住友不動産神田ビル2・3F
「小川町駅」B6出口 徒歩2分(新宿線)
「新御茶ノ水駅」B6出口 徒歩2分(千代田線)
「淡路町駅」B6出口 徒歩2分(丸ノ内線)
「神田駅」5番出口 徒歩6分(銀座線)/西口 徒歩7分(JR線)
「大手町駅」C2b出口 徒歩7分(半蔵門・丸ノ内・東西・三田・千代田線)
PROGRAM
措置制度から支援費、自立支援法、そして今にいたるまで、障害福祉の制度は幾度も転換を重ねてきました。制度が変われば、支援のかたちも、求められる役割も変わります。それでも、変わってはならないもの——時代や制度を越えて受け継がれていく「本物の福祉」とは、いったい何なのでしょうか。そして私たち福祉職員が、どんな現場にあっても根底に持ち続けておくべきものとは。本講演は、この一日を貫く問いの出発点です。ここから、福祉の未来をともに考えていきます。
野澤和弘(植草学園大学 副学長)
「本物の福祉とはなにか」——昨年から問い続けてきたこのテーマの核心が、ここにあります。障害のある人の人生は、育ち・暮らし・働くを通して未就学期から成人期へと続きます。本セッションでは、ライフサイクルを軸にその歩みを地域でつなぎ、切れ目のない支援の先にある本物の福祉を、第一線の登壇者とともに描きます。
野澤和弘(植草学園大学 副学長)
田中正博(独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 理事長)
光真坊浩史(一般社団法人全国児童発達支援協議会 理事)
SESSION 03以降は分科会形式となります。SESSIONごとにお好きな会場をお選びください。
共生社会の実現は、こどもたちが育つ場から始まります。幼い頃にともに遊び、ともに育った経験は、やがて地域でともに暮らし、ともに働く未来へとつながっていきます。いま保育・教育・障害児支援の現場ではインクルージョンが強く求められる一方、制度はなお縦割りの課題を抱えています。本セッションでは、こどもを起点に、保育と障害児支援それぞれの現場から、人生の始まりから続いていくインクルージョンのあり方を考えます。
光真坊浩史(一般社団法人全国児童発達支援協議会 理事)
内田 治代(社会福祉法人興望館 特別支援教育コーディネーター)
金丸博一(コンサルテーションサポート 森の入口 代表)
今出大輔(こども家庭庁障害児支援課発達障害児支援専門官)
福祉業界は就業者の7割が女性です。しかし管理職・経営層になると、その比率は急激に下がります。「女性活躍推進」の10年で土台はできました。次に問うべきは、すでに活躍している女性たちが、その先のキャリアを描けているかです。本セッションでは、個人の頑張りではなく、組織構造の話として、次の一手を考えます。
河村のり子(厚生労働省 職業安定局障害者雇用対策課課長)
久保久美子(障害福祉サポートセンター「りとるらいふ」副統括施設長)
加藤恵(半田市障がい者相談支援センター センター長)
昼休み
こどもの権利に基づく意見表明支援は、いまどのように進められているのでしょうか。自分の思いを受けとめてもらえた経験は、やがて成人期における自己決定や意思決定の土台となっていきます。本セッションでは、障害児支援の現場での実践を手がかりに、ことばになりきらないこどもの声をどう受けとめ、大人が行う意思決定へつないでいくのかを考えます。こども期の「聴かれる」経験を、その先の人生へとつなぐ支援のあり方を探ります。
光真坊浩史(一般社団法人全国児童発達支援協議会 理事)
片桐公彦(社会福祉法人みんなでいきる 常務理事)
仲安寛元(障害児入所施設あさぎり 施設長)
岡﨑俊彦(こども家庭庁障害児支援課移行支援専門官 障害児入所支援担当)
「あの人、変わったな」と感じた瞬間が、きっとあなたにもあるはずです。働くことの意義は収入だけではありません。でも今の就労支援の現場には、支援の形骸化や工賃の低迷という厳しい現実があります。AI時代に支援者として何ができるか。経営感覚や制度の活用から、人にしかできない関わりの価値まで、みんなで考えてみませんか。
田島光浩(社会福祉法人南高愛隣会 理事長)
福田 裕士(株式会社ジルベルト 代表取締役)
小野寺徳子(元厚生労働省福岡労働局長・元厚生労働省障害者雇用対策課長)
休憩
知的・発達障害のある方々の高齢化が進み、加齢に伴い必要とされる支援の在り方が多様化して課題が顕在化しています。とりわけどこで看取るのか、本人の意思の確認を含めて重要ですが、現状、十分に議論が進んでいません。本セッションでは、介護保険への移行、看取り支援(ターミナルケア)、福祉・医療・介護との連携について、現場の実践を通して、今後の高齢期に必要な支援を共に考えていきます。
野澤和弘(植草学園大学 副学長)
大竹雄二(厚生労働省障害保健福祉部障害福祉課 課長)
伊藤佳世子(社会福祉法人りべるたす 理事長)
村岡美幸(独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園)
障害者自立支援法の施行から20年。就労支援の広がりで、障害のある方の働く機会はたくさん増えました。けれど、そもそも障害のある方々にとっての「通いの場」とはどのような風景であるべきだったのでしょう。「働く」とか「稼ぐ」という視点だけでもなく、経済的なものさしだけでもはかれない「通いの営み」について、考えてみたいと思います。
片桐公彦(社会福祉法人みんなでいきる 常務理事)
名里晴美(社会福祉法人訪問の家 理事長)
野口直樹(社会福祉法人高水福祉会 理事長)
休憩
本人の特性や背景を理解し、チームで質の高い支援を届けられる人材をどう育てるか。いま実践的な人材育成が本格的に動き始めています。本セッションでは行動障害のある方への支援を題材に、標準的な支援をチームで展開する「中核的人材養成研修」と、孤立を防ぎ役割や居場所・つながりを大切にしながら家庭環境やトラウマにも目を向ける「地域共生モデル」の二つのアプローチを紹介します。本人に深く共感する支援は、あらゆる現場に通じるものです。
野澤和弘(植草学園大学 副学長)
田中正博(独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 理事長)
米田隆史(厚生労働省障害保健福祉部障害福祉課 地域生活・発達障害者支援室室長)
福祉業界では、人材不足が深刻化する中で、「そもそも働く人がいない」「福祉には人が来ない」「採用にお金はかけられない」といった認識が、半ば当たり前のものとして広がっています。しかし、就業者数や転職市場の構造に目を向けると、必ずしも「人がいない」とは言い切れません。本セッションでは、人口約6万人の地域で年間700人を超える応募を集める社会福祉法人の事例を、法人経営者、採用責任者、そして実際にその採用を通じて入職を決めた若手職員、それぞれの視点からひもときます。採用する側と、仕事を選ぶ側では、何が見えているのか。本当に人は採れないのか。それとも、採用の前提や方法を変えられていないだけなのか。福祉業界の採用を多角的に捉え直し、これからの福祉事業者に必要な「採用の考え方」を探ります。
小川陽(厚生労働省 障害保健福祉部 障害福祉課地域生活・発達障害者支援室 併)こども家庭庁 支援局・障害児支援課)
林晃弘(社会福祉法人フラット 理事長)
立松和樹(社会福祉法人フラット 理事 採用責任者)
森風茜(社会福祉法人フラット 新卒入職2年目)
休憩
手厚い支援を必要とする人が、住み慣れた地域で暮らし続けるには、支援者・事業所・相談支援・行政・教育・医療が連携し、「我が町の課題」として向き合う体制が欠かせません。本セッションでは、行動障害のある方への支援を切り口に、対応できる事業者を地域に育て、根を張るように支援体制を耕してきた二つの実践を紹介します。誰も取りこぼさない地域づくりを共に考えます。
田中正博(独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 理事長)
仁田坂和夫(社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会 常務理事)
長田和也(社会福祉法人八ヶ岳名水会 理事長)
赤川剛(厚生労働省障害保健福祉部障害福祉課虐待防止対策専門官/障害福祉専門官)
又村あおい(全国手をつなぐ育成会連合会 常務理事)
福祉業界における大きな課題のひとつが、人材の定着です。近年、給与の引き上げや福利厚生の充実など、処遇改善に向けた取り組みが進められています。もちろん、これらは働き続けられる職場をつくる上で欠かせません。一方で、人が辞める理由、そして人が働き続ける理由は、処遇だけで説明できるのでしょうか。仕事への納得感や成長実感、上司や同僚との関係、マネジメントのあり方、組織への信頼など、人の定着にはさまざまな要素が関わります。本セッションでは、福祉業界の枠にとどまらず、他分野における人材育成や組織マネジメントの知見にも学びながら、人が働き続けたいと思える職場に、本当に必要なことは何かを考えます。
田島光浩(社会福祉法人南高愛隣会 理事長)
林晃弘(社会福祉法人フラット 理事長)
立松和樹(株式会社For ALL 代表取締役)
TICKET
下記サイト(peatix)よりお申し込みください。
お申し込み後に届く確認メールを必ずご確認のうえ、Peatixアプリをダウンロードしてください。
会場参加の方は、当日受付でチケット画面(QRコード)をご提示ください。※オンラインチケットの方は、当日の視聴にメールアドレスでの事前登録が必要です。後日Peatixメッセージで事前登録フォームをご案内します。
LUNCH
社会福祉法人3法人による、パン・お弁当・お菓子の販売があります。ぜひ会場でお立ち寄りください。
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